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「笠間でみつけた心地よい暮らし」を3人の作家を通してご紹介

笠間焼…。
笠間は都心からわずか100kmながら、周囲を山に囲まれた豊かな自然が残る土地で、芸術家が多く住む場所として知られています。その芸術振興の中心にあるのが、江戸時代中期に誕生し、1995年には伝統工芸品に指定された「笠間焼」です。焼き物としては、比較的歴史の浅い笠間焼は、伝統を受け継ぎながらも、それに捕らわれない自由な作品が作れる気風を持つことから「特徴がないのが特徴」と言われています。そして笠間は外から入ってくる人に対しても寛容で、結果として国内外から多くの陶芸家が移住することとなり、それによってさらに多種多様な作品が生み出されることにもなりました。近年では陶器以外の工芸作家やアーティストも多く住み、モノづくりに関わる人々の交流が楽しい場所となっています。そんな笠間で私たちが感じた「心地よい暮らし」をお伝えしたく、笠間に由来のある3人の作家をご紹介させていただきます。新しいお気に入りきっと見つかると思います。

展示販売期間
日本橋髙島屋S.C.店:2019/1/9(水)~1/29(火)
※最終日は午後5時閉会です。

●川内けいと
1985 生まれ。2006 茨城県技術センター窯業指導所 成形I科 修了。
2008 茨城県笠間市にて、やきものアクセサリー作家として活動を始める。
【作品テーマ】
普段着でも、お出かけの時にも、さりげなくつけていただけるようなアクセサリー作りを目指しています。
【作品のこだわり】
形を作って釉薬をぬり、1230℃で本焼きした後、金液をぬって750℃でもう一度焼いています。ピアス・イヤリング・ネックレスはやきものなのに重くないので、気軽にお使いいただけると思います。デザインは甘すぎないかわいらしさを目指しています。

●シモヤユミコ
1996年 KIDI 金沢国際デザイン研究所。2008年 茨城県工業技術センター窯業指導所成形 l 科 修了。2009年 額賀章夫氏に師事。2011年 茨城県工業技術センター窯業指導所釉薬科 修了。2012年 茨城県笠間市にて独立。現在は工房を神奈川県に移す。
【作品テーマ】
ふだんの生活に静かに寄り添い、お料理をそっと引き立てる器づくりを目指しています。今回は定番のボウルやマグカップ、彫の入ったお皿など、日々の食卓で活躍してくれそうな器を集めました。
【作品のこだわり】
笠間の赤土をベースに信楽の土を混ぜたオリジナルブレンドと、その土に合わせて調合した釉薬により、しっとりとしたさわり心地とニュアンスのある白に仕上げています。釉薬が薄くかかっている部分は生地の色が透けてグレーや紫がかった色合いに、そして釉薬が濃い部分は白く発色し、さらに窯のなかで温度が高い場所で焼かれると黄色味を帯びたり、オレンジの斑点が入ったりします。ひとつひとつ手作業で施した彫模様と釉薬のバランスをお楽しみいただければ幸いです。

●馬目隆広(マノメタカヒロ)
1967 年生まれ。1994 東京芸術大学 彫刻科 卒業。東京竜泉窯 小山耕一氏のもとで陶芸を習得。2003年 銀座ギャラリー「悠弦」にてグループ展。2005〜2007年 東京大丸にて個展などを得て各地で個展を開催。笠間市に在住。
【作品テーマ】
絵や装飾はなるべく入れずに、食べ物を乗せたときに映える器づくりをテーマとしています。粉引が中心となりますが、カップに飯碗、蓋物。そしてプレートも定番の円形から、四角がかった楕円のものまで、さまざまなアイテムを手掛けています。
【作品のこだわり
土はオリジナルの調合でいろいろな土をブレンドし、粉引きは黒い点々や少し荒っぽい砂目を混ぜたりして、素朴な風合いが出るように仕上げています。釉薬も真っ白というより少し青みが出るような木灰と長石を合わせたもの。そして、還元焼成という変化が出やすい焼き方で焼きますので、毎回微妙に色合いが異なってくるその土や釉薬の変化を楽しんいただきたいと思います。



ぜひ、新生活を彩る雑貨たちに会いにいらしてください。