あなたがいちばん好きな素材は何でしょう。
紙はたいへん魅力的な素材です。書物や紙幣やアートなどで紙がこれまで果たしてきた役割、アナログメディアとしての可能性、毎朝使うコーヒーフィルターの手触り、手紙が郵便受けに届いたときの高揚感、紙箱の誘惑、人が紙に何かを書いているときのその姿……理由を挙げればキリがありません。その発明や歴史(最古の紙は地図!)を辿ると紀元前にまで遡ります。ペーパーレスの時代にあっても、人と紙は切っても切れない関係にあるのです。こどもが夢中になって画用紙に絵を描いている様子を眺めていると、紙への愛着がDNAに刷り込まれているのでは?と考えたくなるくらい。
そもそも、紙は「繊維状のものを叩解(こうかい)し、薄く平らに延ばして再び膠着させたもの」と定義されます。その意味で、おにぎりに欠かせない海苔は、食べられる紙と言えるかもしれません。紙の原材料は、主に木材由来のパルプなので生分解します。土に埋めれば土に還るので、環境にもやさしい自然素材。また、最先端素材のセルロースナノファイバー(鉄と比べて強度5倍、重量は1/5)は、繊維をナノレベルまで細かくし固めたもの。いわば紙の発展形です。そう、紙は古くて新しい!
一般的に、紙の素材機能を3W(Write, Wrap, Wipe)と表すことがあります。書けて、包めて、拭ける、、そんな素材はほかにありません。融通無碍です。ステーショナリーが担うのはWriteとWrapでしょうか。折ることができたり(立体になったときに生まれる陰影の美しさ!)、簡単に破ることができる(捨てやすい)のは大きな特徴です。弱点は水に弱いこと。空気中の湿度の変化に敏感で、場合によっては反ったり伸び縮みしたりするので、つくり手としては品質管理に悩まされることもありますが、愛すべき自然素材として捉えています。メディアとしての紙がデジタルツールにリプレースされていく時代ですが、デジタルツールはおそらくこの先もずっと、紙のように反ったり破れたりはしないでしょう。
紙のない世界なんて、考えられませんね。
Write the world!
T&Fが大切にしている素材については、こちらもご覧ください。
https://www.touch-and-flow.jp/wp/about/product/

