• Write the world!
紙のこと その2

あなたがお持ちの手帳はどんなサイズでしょう。

T&FはB6サイズのノートと手帳をつくることからはじめました。そして、最近では「小さく、軽く、薄く」の流れで、手のひらサイズのB7が増えています。たとえば、どんなサイズの手帳をつくろうかと考えるとき、それをどんな手帳にしたいのか、という設計意図が最初にあります。実際に手に持ったり、書いたりするときの身体感覚も重要。とはいえ、A6(=文庫本)とかB6(=単行本)とか定型があるので、くらしの中でなじみのあるサイズにするのが自然体です。また、商品になる前の紙は、元となる原紙(A1よりも大きいA列本判やキク判と、B1よりも大きいB列本判や四六判)があるので、そこから最も効率良く取れる仕上がりサイズにするのがリーズナブルです。自ずと、A5手帳はA判やキク判の用紙を、B6手帳は四六判の用紙を採用することになります。A1やB1のサイズがそれぞれどうやって決まったのか、なぜキク判や四六判と呼ばれるのか、など興味があったら調べてみてください。近代化に伴って工業規格を世界標準化する、いわば合理の世界です。

また、一般的なコピー用紙はA4で、A1を半分に3回折りたたんだサイズです。A6ならA4を2回折ったサイズ。一見すると当たり前に思えるこの紙サイズの仕組み、つまり何回折っても縦横比が変わらないのは、「白銀比(1:√2)」と呼ばれるプロポーションが基礎になっているからです。こちらは、美しい数学の世界!奇跡のようでもあり、必然のようでもあるシステム。白銀比は、よく知られている黄金比(1:1.618)の仲間ですが、別名「大和比」とも呼ばれて、法隆寺の軒(のき)の横幅やドラえもんの縦横など、いろいろなところに出没する比率です。もし紙が白銀比でなかったら、紙でつくられるあらゆるもののサイズが今とは違うはず、きっと世界の風景は変わって見えたのではないかと思います。

さあ、真っ白な紙面に今日は何を書きましょうか。
Write the world!

紙のこと その1

T&Fが大切にしている素材については、こちらもご覧ください。
https://www.touch-and-flow.jp/wp/about/product/

白銀比(1:√2)について図解