タッチアンドフローとイラストレーターの佐藤野々子さんがコラボレーション制作したポストカードです。やわらかな色合いながらクールで大人びた雰囲気に仕上がりました。

メッセージは箔押しがされており、華やかな印象です。

佐藤野々子さんの繊細なイラストは、活版ミニボックスカード「野の花」柄でも起用されています。活版ミニボックスカードはこちら。

佐藤 野々子 | イラストレーター
1993年生まれ。文芸誌の挿絵、装画、雑貨のイラストレーションなどを手がけている。
主なモチーフは花と人物。他に動植物や、湖の風景、日常のシーン等。
胸のなかにあるストーリーが想起されるような表現を大切にしている。

ー佐藤 野々子さんに聞きましたー
Q：今回のポストカードの原画は何で書きましたか？
A：紙を切り貼りする手法でつくっています。
色鉛筆で色を加えた洋紙や蝋引き紙を切って貼り、その上からオイルパステルを重ねてみたり、紙や画材を楽しみながら描いています。

Q：その画材を使用するきっかけや理由はありますか？
A：コラージュするように描くことが楽しくて、この描き方に落ち着きました。
紙が好きなので、いいなと思った紙を組み合わせたり、どこに貼ろうかと考えたり、そのような手作業が楽しいです。
画材や描き方は少しずつ変化していて、これからも心が動く描き方を模索してみたいです。

Q：作品に対するコンセプト、テーマなどを教えてください。
A：物語を大切に思っているので、たとえば子どもの頃の空想のような、メルヘンの中にどこか怖さを持つような、そんな表現ができたらいいなと思います。

Q：作品によく登場するモチーフ、モデルなどがあれば教えてください。
A：花が好きなので、よく登場しています。花について思いを巡らすことが好きで、たとえば「大切な節目や行事にはいつも花があって、お花を思うと大切な記憶が思い起こされるな」とか、そんなことを思いながら花を描くのはうれしいことです。
また、動植物や、湖などの風景、日常のシーンなどを描くことも好きです。

Q：制作する上で、一番こだわっていること、大切にされていることは何ですか？
A：たとえば、私は子どもの頃にピアノを習っていて、その時眺めていたピアノをなんとなく思い出しながら描いたりするのですが、その作品を見てくださった方が「自分も子どもの頃は家にピアノがあって、こういう曲を弾くのが好きで……」と自分の中にある思い出を浮かべて話してくださることがあって、そんなふうに絵が届くのはとてもうれしいことだなと思います。
そんな瞬間が訪れるように、まずは、自分の中にあるものを大切に思って、イラストレーションをつくっていきたいなという気持ちです。

Q：メッセージをお願いします。
A：今回のカードは、イラストレーションにカリグラフィーのラインやメッセージを入れて、箔押しですてきに仕上げていただきました。
気軽に飾っていただいたり、メッセージを添えてお送りしたり、お好きな形で楽しんでいただけますように。

ー〔アート タッチ〕についてー
「創作の楽しみを思い出す場」を掲げるショップ兼ブランドであるタッチアンドフローが取り組むアートプロジェクトです。
美術館での鑑賞や資産としてのアートではなく、「アートを日常の中で手軽に楽しんでいただく」ことを目的に、さまざまな分野で活躍中のアーティストの協力を得ながら、アート作品とポストカード等の紙製品を制作しています。私たちのお気に入りのアーティストを、より多くの人々に紹介したいということも、本プロジェクトをはじめた動機の1つです。

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